「そう成っていく」ための環境

先日ある高校バスケットボールの試合を見ていて気づいたことがあります。私が携わるA高は身体能力もまだまだ未発達なチームです。そのチームが県チャンピオンB高と対戦したときの話です。

A高は運動(動作)が未熟で、B高のパフォーマンス高い動きに翻弄されてしまいます。自分たちとはスピードもパワーもテンポもタイミングも、全く異なる次元を体感していたことでしょう。

B高の選手は、さすがチャンピオンたるたくましい動きをしています。足が広く腰の入った深いDF姿勢、シュートの時の大きな脚の踏み込み、全身を使ってダイナミックなパス、上体を張った壁のような強いコンタクト。そのカラダの使い方には“躍動感”が漲っています。

かたやA高の選手は....動きを止められストップすれば脚は伸び体勢を崩して上体がつんのめる。DFに煽られ後ろ向きに逃げた格好で適当にパスを投げる。DF時でも、脚が突っ立ちまったく準備しないで油断し、抜かれる.......

などなど、体勢が不十分な状態で雑なプレイをすることがゲームの序盤では多々見られました。カラダの使い方の差が歴然としています。

そんな選手たちが、40分のゲームを戦っていくうちに、少しずつ動きが変わっていきました。体力は落ちて行っているはずなのに、あきらかに序盤より後半の方がプレイが安定し始めたのです。

大変興味深く見ていました。自分たちよりも高いパフォーマンスの相手とプレイするうち無意識に、腰を落とし、足をしっかりと踏み込み、ボールを力強く掴むようになっていきました。驚きです、そうせざるを得ない状況の中では必然的にカラダが対応するように進歩していく。その様子がありありと伺えました。

私はコーチとして貴重な場面を経験することができました。そしてまた確信もしました。やはり練習は、常にできないことを身につける練習でなくてはいけない。できることをただ繰り返すだけの練習は、何の結果をもたらしません。

今できるペース、できるスピード、できる量、できる質....そんな発達のないレベルの練習は、メニューを終わらせるだけのただの「作業」です。

練習とは「鍛錬」です。こなしてはいけません。メニューの「消化」であってはいけません。ちゃんと練って習得させる、指導者がそういう中身の練習をさせることができれば、必ず選手は上達します。チームは強くなります。

改めてこれまでの自分を振り返り、また勉強して指導の力を磨いていきたいと思います。

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チーム

昨日子供たちにこんな話をしました。「キャプテンの仕事は何か?3年生の仕事は何か?それぞれに課せられた役割がある。君たちは責任を果たしているか?」こんなような事を練習の最後に言いました。

3学年あります。3年生という立場に任せられている仕事は何でしょうか。 2年生は何でしょうか。1年生なら?

集団行動・団体生活、私たちは「チーム」です。チームには一人一人仕事があります。みんなで支え合って成り立つものです。それぞれが好き勝手な行動をしていたらチームは存在できません。

チームというのは「社会」です。君たちは近い未来、否応なしに必ずチームに属することになります。そのときに、自分の立ち位置やその役割・使命を把握できなかったとしたら、その中で生きていくことができません。役割を果たせない者はチームから省かれるのです。だからこれは本当に絶対に大事なことです。

キャプテンはキャプテンの仕事をしているか? 3年生は最上級生としての仕事をしているか? 間に挟まれている2年生にもその立場での役割がある。そういうことを小さいときから家庭の中で学んでいくものですが、どうも身についてない様子です。

監督からもよく「気がきかない」と怒られるようです。つまりそれは自分の「仕事」を持っていないということだと思います。「仕事」を持っていないということは「責任」を持っていません。だから各々好き勝手、協力し合えない、他人の面倒など見られるワケもなく「気がきかない」のです。
上級生はまとめられない、仕切れない。ちょっとした指示を出せばどうしていいやら、あたふたあたふた。

チームの中で自分が貢献できる役割・仕事。そういう精神が生まれていません。自分がしたいことをする、自分が満足したい、自分が自分が........幼児の頃の感覚をそのまま高校生まで引っ張ってきてしまいました。これも裕福な現代生活の代償だと思います。

ただやりたいことをして、自分の心や身体がすっきりすれば良いという都合はまかり通りません。一つの輪に所属するということは、他にもっとたくさんの仕事を覚えさせられ任されるのです。

チーム(社会)の中で自分が果たすべき仕事、課せられている役割がある。そういう考えを部活動を通してしっかりと身につけていってもらいたいと思います。

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『中学・高校バスケットボール 7月号』取材協力致しました

このたびPRO-ATHLETE(担当者:梅原淳)は「白夜書房『中学・高校バスケットボール 7月号』」誌に取材協力を行いましたことをお知らせ致します。今回のテーマは「サイズに負けない戦い方」ということで、力対力だけではない、上手なカラダの使い方での戦い方をお話致しました。PRO-ATHLETEが日頃より実践している上手な姿勢づくり、上手な重心づくり、そういったものを提案しています。詳細が出ましたらまたお知らせ致します。

中学・高校バスケットボール 7月号
発売日未定
白夜書房
ちこバスbloghttp://chikobas.seesaa.net/
ちこバスtwitterhttp://twitter.com/chikobas

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バスケ筋クリニック in Nagano

2012年4月7-8日 In 長野

金曜に高崎の現場、そのまま夜長野へ移動して土曜に一日指導、翌日には別の会場にて短期クリニックを行ってきました。今回はそのクリニックの様子を少し書きます。

長野市内の高校・男子バスケットボール部3校が集まり、合同でクリニックを行いました。今回が2回目となります。皆さん書籍『バスケ筋』を買っていただいたようで、この講習会に「バスケ筋クリニック(講習会)」という名称を付けて下さいました。

今回のテーマは盛りだくさん。午前に「股関節の回旋を使ったキレのあるステップターン」を取り組み、午後は「肩関節の柔軟性づくり」と「高くて力強い腕の振り上げ&ボール保持」の練習をしました。

股関節の回旋とくに「内旋 (しぼり)」の動きは、前後左右への方向転換の技術に大きく影響を与えます。外旋の動きは第1回目にチャレンジしていましたので、今回はその復習と続きで内旋の動きづくりをやりました。

午後は初めての「肩関節」に着目して、肩甲骨の柔軟性づくりにトライしてもらいました。先生たちからボールのホールドが弱いだとか、シュート時の腕の上げが弱い小さい、という悩みを受けていたのもありましたので、肩甲骨から腕を使うトレーニングと練習をしました。

選手たちはおそらくほとんど意識したことすらない肩の話に興味をもってくれて、可動域や動きの感覚が変わることを実感していたようでした。私も彼らに「教えた実技を取り組むことにではなく、それによって得る発見・気づきに意識が向くようになってもらいたい、そう努めてもらいたい」と話しています。

まだまだ人によってぐっと探究に入る子と興味本位の子と、様々でしょうけれど、これから続けていって色濃く取り組むという経験をしていってほしいなと願っています。

選手の皆さん、また次回夏頃にお会いしましょう!


☆クリニック写真をプロアスリートfacebookページにて掲載中
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.383844338315843.96350.354842694549341&type=1

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«ひよこは自らカラを突き破って生まれる