「そう成っていく」ための環境
A高は運動(動作)が未熟で、B高のパフォーマンス高い動きに翻弄されてしまいます。自分たちとはスピードもパワーもテンポもタイミングも、全く異なる次元を体感していたことでしょう。
B高の選手は、さすがチャンピオンたるたくましい動きをしています。足が広く腰の入った深いDF姿勢、シュートの時の大きな脚の踏み込み、全身を使ってダイナミックなパス、上体を張った壁のような強いコンタクト。そのカラダの使い方には“躍動感”が漲っています。
かたやA高の選手は....動きを止められストップすれば脚は伸び体勢を崩して上体がつんのめる。DFに煽られ後ろ向きに逃げた格好で適当にパスを投げる。DF時でも、脚が突っ立ちまったく準備しないで油断し、抜かれる.......
などなど、体勢が不十分な状態で雑なプレイをすることがゲームの序盤では多々見られました。カラダの使い方の差が歴然としています。
そんな選手たちが、40分のゲームを戦っていくうちに、少しずつ動きが変わっていきました。体力は落ちて行っているはずなのに、あきらかに序盤より後半の方がプレイが安定し始めたのです。
大変興味深く見ていました。自分たちよりも高いパフォーマンスの相手とプレイするうち無意識に、腰を落とし、足をしっかりと踏み込み、ボールを力強く掴むようになっていきました。驚きです、そうせざるを得ない状況の中では必然的にカラダが対応するように進歩していく。その様子がありありと伺えました。
私はコーチとして貴重な場面を経験することができました。そしてまた確信もしました。やはり練習は、常にできないことを身につける練習でなくてはいけない。できることをただ繰り返すだけの練習は、何の結果をもたらしません。
今できるペース、できるスピード、できる量、できる質....そんな発達のないレベルの練習は、メニューを終わらせるだけのただの「作業」です。
練習とは「鍛錬」です。こなしてはいけません。メニューの「消化」であってはいけません。ちゃんと練って習得させる、指導者がそういう中身の練習をさせることができれば、必ず選手は上達します。チームは強くなります。
改めてこれまでの自分を振り返り、また勉強して指導の力を磨いていきたいと思います。
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